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【HQ】1年シンデレラ

第31章 特別扱い(縁下エンディング)


縁下さんは、私の就職活動を心配して連絡をくれたらしい。

どこの会社にも、1人はお喋りな人が居るもので、ブログなんかに、大熊りこが面接に来てた、だの書かれていたみたいで。
それが、何件もあると、私が面接に落ちまくっている事が分かってしまったみたいだ。

後の事は責任持てない、と契約書にもあったのに、ここまでしてくれるなんて優しい人だな。

「…確か、大熊さんは事務の経験あったよな?」
「ありますけど、営業事務と一般事務って違いますよね。」
「パソコンは扱える?」
「そりゃ、まぁ…使えますよ。」

話は、なんだか面接のようになってきて。
明日、暇があるならと、ある場所の住所を告げられて、電話は終了した。

今までのシンデレラでも、芸能界に残らなかった人には結局就職の世話までしていたのかな。

嬉しいと感じる反面、他の子にも同じ事をやってきたのだと考えると、何だかモヤモヤとして。

自分だけ、特別扱いして欲しいとか考えてしまった。

そんな扱いされる程、綺麗でもないし、縁下さんと特に仲が良い訳でもない。

頭に浮かんだワガママを振り払うように、早めに眠る事にした。
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