第28章 残り時間
その後、2人の話が終わるまで待ってから、食事をする為の移動。
ただ、つい2人を眺めているだけで時間を過ごしてしまっていたから、行きたいお店どころか、食べたいものすら決まっておらず。
オシャレなお店、とリクエストしたものの…。
何故か、連れて来られたのはチェーンの居酒屋。
社長曰く、地味女じゃなくなったとはいえ普通レベルの私には丁度良い場所、だそうだ。
私に、本当に決定権があったのか怪しいところである。
だからって、奢って貰う身分で文句は言えず、そのお店で食事をした。
社長は酒を勧めてきたけど、プライベートで飲むとハメを外して許容量を越えてしまう。
それで、また二日酔いと戦うのは嫌だから、アルコールは摂らずにおこうとしたけど。
グイグイくる強引な社長に負けて一杯飲み…。
それが無くなる頃には、オカワリを勝手に頼まれて、また一杯、と…。
増えに増えた摂取量は、簡単に許容量を越えて。
呆気なく記憶を無くし、どちらに送られたかは分からないけど、ちゃんと家のベッドで目を覚ます。
ある意味で、2人の印象に残った事だろう1日だった。