第8章 あなたの笑みを誰も知らない
“もうひとつ良いことを教えてあげるー…
仁は同じ女を二度と抱かないの
まぁそれでも抱いてほしい女が多いんだけどね?”
あの女の言葉が脳裏をよぎる
『ダメ…です…』
「…好きなやつでもいるのか?」
『…いませんが…仁さんとはできません…』
「…」
『…聞いたんです…そ…その一度っきりだと…、
今したらもう会えなく…なっちゃう…から…』
また、彼と会いたいと思ってしまう…
『…だから…できません…』
目を合わせずらくて布団を被る
「フフッ……本当にお前は…」
どうしてか笑い声が聞こえる…
バサッ!
「…お前を閉じ込めたくなる…」
布団をめくられ耳元で囁かれる…甘い囁き
「お前なら何回でも抱いてやる…」
『…!』
「だからお前の身体が食わせろよ…あいり…」