第8章 あなたの笑みを誰も知らない
上だけ脱ぎ下着のみになる
「俺だ…ああ…。ヤられた。その女たち地下に入れておけ…。…二度目はねぇぞ。」
仁さんは誰かに電話をしていた…
『…うわッ青くなってる…』
鏡に写る自分の体
最悪なことに蹴られた場所が一目瞭然だった
電話を終えた仁さんに後ろから包まれる
「痛くねぇか?」
その場所を優しく触れる…くすぐったい…
『大丈夫です…』
「他にヤられた場所は?」
『…ないです』
「言わねぇならお仕置きだ」
『えっ?』
「たんこぶできてる…」
さっきぶつけた場所が膨らんでいるらしい…
「冷やせ…」
濡れたタオルに氷水が入った袋を渡される
彼が後ろから抱き締めてくれているため寒くはない…
後ろから香る煙草と控えめな香水の匂いが心地いい
「おい…寝るなよ」
『…は…ぃ…』
かなりうとうとしてしまい瞼が重い
「フッ……」
『…ンッ…スースー』
私は温かい彼の腕の中で眠りに落ちた