第1章 どうしてこうなった!?
普通科の教室は今日は特に騒がしい
「おはようあいり!!」
『おはよう、夏海(なつみ)、今日も綺麗だね』
「当たり前よ、努力してるもの」
彼女は飯島 夏海(いいじまなつみ)
肩につくかつかないかくらいで揃えられている黒髪
前髪をふたつに分けていて大人っぽい印象
身長は160センチで私より少し高い
顔が小さくてスタイルがかなり良い美人さん
性格はすごく真っ直ぐ
廊下側一番前の最悪な席の私と隣の席の彼女
元々子どもの頃からの幼馴染みで親友
互いに知らないことはほぼないくらい仲が良い
彼女は私と同じ“元“特別科
「そういえば聞いてよ!!」
『ん?どうしたの?』
「それがね「お前ら席に着け!!」」
担任の先生が入ってきて話は中断
“またあとでね“と夏海に言われて大人しく席に座る。一番前だと話しているのがすぐバレる
担任の水谷先生 通称“ドンキー”(すごく熱血で見た目が…なため)の話を聞き終え1時間目の数学の授業になった
この時しっかり夏海の話の続きを聞いていればあんなことにはならなかったのに。後悔することになるなんてこの時の私は微塵も思っていなかった