第1章 どうしてこうなった!?
着いた先は大きな西洋風の門
門をくぐると脇に緑が生い茂るきれいに塗装された1本道
そこを進むと噴水、薔薇園のあるきらびやかな空間
さらに進むと見えてくる校舎
ここは夢ヶ丘女学院の高等部 “通称 夢女”
大層な名前のこの高校は由緒正しいお嬢様学校…と言いたいところだかそこまでではない
大抵は金にものを言わせれば入学できる女子校で偏差値70~30まで幅広く学科は普通科と特別科に別れている
学力やスポーツ、家柄のどれかがずば抜けて優れていば入れるのが特別科
偏差値の幅広い理由もこれでわざわざ特別科に入りたいがために受ける人もいるほど特別科は優遇されていて世間的に知名度も高い
特別科は各学年1クラスしか設けていないので競争率も高い。ここに落ちたら違う高校に行く学生が大半で普通科はあまり人気がない
普通科と特別科を卒業するのでは天と地ほど差があると言っても過言ではない程だ
そんな私は普通科です‥