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あなたにだけは囚われない!【R18】

第8章 あなたの笑みを誰も知らない


強すぎる香水の臭い…鼻が曲がるわ…

「「「……」」」

『で…何で私はここに連れてこられたのでしょうか?』
「何でって言われてもな~仁に連れて行けって言われただけだし~」
「あいりはここがどこだか分かってるんですか?」

何を今更なことを…
『“ルナ“でしょ?』

「ルナはどういう場所か分かりますか?」
『クラブでしょ?噂の?』

「あなたの知っている噂ってどんな噂なんですか?」
『“X”が出没する場所?女の人を拾う場所?』

「知っててここに来たんですか?」
『…仁さんに連れて来られた場所がたまたまここだっただけです。でも、“X“に遭遇する前に帰ります。面倒事に巻き込まれたくないので…』

「「「‥‥‥‥‥‥」」」

「はぁ、さっきの女がなんて言っていたかあなたは覚えていないのですか?」

『お子さまは…早く帰れ…です…』

「その前です。」

『…仁さんが一番…?』

「…入って来たときです!」

『こんにちわ…“X“のみな…“X”!?』

「気付きましたか?あなたが遭遇したくなかった“X”とはもう遭遇してました…」

「あいり、さっき俺の名前も知らなかったからまさかとは思っていたけど…」

「残念だったねあいりちゃん!せっかくの記念に俺に抱かれない?」

『………』
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