第6章 適当に歩いていればどこかに着きます
「お断りさせていただきますね?ご心配ありがとうございます。誰かさん方といるよりあいりさんとのほうが楽しいですもの」
日本を代表する飯島財閥のお嬢様
特に特別科に家柄だけで入った生徒は夏海に媚を売りに来て私を目の敵にする、毎回ね?
「そう言えば松永さんはどうして特別科から普通科へ転科されたの?」
「あら、西園寺さんだめよ?そんな事聞いては松永さんが可哀想だわ」
「それにあの髪の色はなんですの?やはり不良と交流があるという噂は本当よ」
このグループのトップらしい西園寺さんは意地悪な顔をしてクスクスと笑う
「ちょっと!あいりに『大丈夫だよ』」
『それより‥あなたたちもっと勉強してはいかがかしら?流石にあの順位は不味いんじゃなくて?』
いつの間にか周りに人はいなくなっていたため見やすくなった成績一覧表を指差す
「あら本当だわ。あいりは流石ね。私頭の弱い方々とはご一緒できませんの。ごめんなさいね」
「キッ!覚えてなさい!」
西園寺さんに私が睨まれた
「まぁ、怖い」
『思ってもないくせに』
「それよりあいつらほんとごめん」
『何で夏海が謝るのよ。それはこっちのセリフ』
「私はあいりと居たいだけだから」
『ありがとう』
フフっとまた笑い合う
「それよりおめでとう
学年3番じゃん。」