第4章 番外編①
新が好き…それに気づいたのは最近だった…
気づいたらいつも一緒にいて…
でもそれが当たり前で…
誰かが新に告白していても焦らなかったのは“俺は好きなやつとしか付き合わねぇぞ。でも今じゃねぇ”ってずっと言っていたから
なのに最近新は無意識のうちにあいりを目で追っていてあいりのこと好きなのかもしれないと感じるようになった。
そしたら急に胸が苦しくなった
ああ、これが嫉妬か…
あいりは美人だし性格も素直だし私にないものをたくさん持っている
もし相手があいりじゃなければ…
本当に辛い…
「ねぇ、莉乃…」
「ん?」
「女は度胸よ?」
「フフっ…愛嬌でしょ?」
「どっちでも同じよ」
柚子はそんな私の気持ちに気付いてくれた
「多分ね…あいりも莉乃の気持ちに気付いてる」
「…えっ?あの天然が?」
「自分のことは気付いてないけどね“柚子…応援しよう!莉乃のこと…”ってこの間言われたもん」
「……憎いけど恨めないわ…」
「行って来なよ…行動しないと何も起こらないわよ」
「…フフッ…行ってくるわ…」
どんな結果だろうがたまには自分に正直になってもいいかな
新!顔洗って待ってろよ?