第4章 番外編①
莉乃side
「相原さん!好きです!俺と付き合ってください!」
「無理…あなたのこと何も知らないわ…」
「…付き合ってからでも知れます」
「無理、そういうの興味がないわ」
「それでも…俺は「はーい、そこまで~!」」
「柚子…」
「あのね!しつこい男は嫌われるって知らないの!?莉乃の気持ちも考えなさい!」
柚子に言われ泣いて去っていった男…A君。
申し訳ないけど名前すら知らない…
「ありがとう」
「あんたも大変ね。モテモテで…」
「これでも落ち着いたほうでしょ?新に比べれば…」
「ん?最近新に告白する子減ったらしいよ」
「なんでよ?」
「隣に“あの子”が並んでたら負けを認めるしかないでしょ?」
「“あの子“ね…確かにそうだわ」
「莉乃は良いの?」
「…何が?」
「言わないと分からないの?」
「それは新が決めることよ」
「諦めるの?好きなのに…」