第4章 番外編①
『キャーっ!』
!?
あいりの声が聞こえた
悲鳴が聞こえた方に走る
そこは今は使われていない空き教室だった
ガラガラ!
「あいり!無事か!?」
『えっ?…』
「……は?」
教室に入ると積み木を持ったあいり
一斉に視線を浴びる
「…お前なにしてんだ?」
『見ての通り…ジェンガですけど?』
反対勢力の男ども6人と遊んでいるあいりがいた
「…」
『新も一緒にやる?』
積み木を持って首を傾げる…可愛い…
「って違う!おっ…お前~!!!」
『ん?』
そこから俺はあいりに説教した
だんだん拗ねてくるあいり…
可愛いな…おい。でも俺は今回は騙されねーぞ!
そのあと俺の仲間もやってきて莉乃と柚子に怒られるあいり
反対勢力の男どもは最初は拉致って犯すつもりが教室に入ってジェンガーを見つけたあいりが”一緒にやろう?“と可愛くおねだりされ断れなかったそうだ…
アホかこいつら…
なにはともあれ無事で良かったが天然にも程がある
本当に心配だ…
『莉乃~チョコ食べる?』
「一口もらうわ」
「あいり、私にもちょうだい」
『ん。はい柚子』
「ありがとう…」
もうさっきのことは忘れたのか…
笑顔でしゃべっている女3人
それを眺めている男ども多数…
『あっ、新探してくれてありがとう。あげる』
手に乗せられたチョコレート…
「…サンキュー」
口一杯に甘さが広がる
『新、ひとりだけ怖い顔してたからね?甘いもの食べれば笑顔になれるよ!』
「…」
これほど天然が恐ろしいと感じたのは初めてだ…。