第2章 とりあえず逃げたいです
応接室の隣にはトップの個室が用意されている
つまり仁の部屋だ
仁の部屋は黒を基調としたシンプルな部屋でお風呂とトイレ付き
マンションの最上階は幹部以上しか入れないこの部屋と仁の部屋のみ
幹部はつい先程までここにいた仁を除き4人だと思っていた
しかし以前“もうひとりいるよ~”と海斗が言ってたから和馬も幹部なのだろう
幹部の個人部屋はこの下の階にあるらしい
(行ったことがないから分からないが…)
仁の部屋に入ると直ぐに唇を塞がれた
『ンッ…ンッ…ハァン…』
抱きしめられ、舌が入ってきてもう逃げられない
頭がクラクラしてきて立っていられなくなる寸前のところで解放された
『ハァ…ハァ…』
「そう睨むなよ」
『‥誰のせいよ』
「ククッ…俺か?」
『あなた以外誰がいるわけ?』
「俺以外だったら殺してやる」
『‥それは楽しみ』
「お前やっぱ面白れぇな』
そして抱き抱えられ黒のキングサイズのベッドに連れて行かれる