第16章 温厚な人ほど怒ると怖い
『ん~昔から私のこと娘みたいに甘やかしてくれてね?
すごく優しいの。第2のお母さんみたい』
「なら、覚えておきなさい。
基本龍さんも綾香さんも人の好き嫌いがはっきりしていて、嫌われたらこの世界では生きて行けないって有名なのよ?だから誰もが媚びるわけ。
それを冷たい眼差しで見下ろす龍さん。綾香さんは“ただ”微笑んでいるだけなの。」
『ふ~ん‥』
龍ちゃんはただでさせ怖そうに見えるのに!
もうっ!みんな萎縮しちゃう
今度会ったら文句言わないと‥
綾香ちゃんはちゃんとにこにこしてるんだ~
龍ちゃんと違って偉いな‥
『へぇ~そうなんだ…でも龍ちゃんはともかく綾香ちゃんはいつも通り私の知ってる綾香ちゃんだね?』
「あんたね‥。私は今“ただ”微笑んでいるって言ったわよね?“ただ”よ?何も話さすただ微笑んでいるってことよ?気に入らない人とは挨拶しかしないのよ?」
微笑んでいるだけの綾香ちゃん‥
話を振っても答えず微笑んでいるだけとか
確かにヒドいっ。
でもきっとみんな可愛いから許しちゃうよね‥
『‥すごっ‥綾香ちゃん最強だね』
「私も一言二言しか話したことがなかったから驚いたわよ。あんなに龍さんも綾香さんも話てるの初めて見たわ。」
『確かに‥それは驚くね』
「それにあんた仁さんと「それではこれから本日のパーティーの主催者である桜宮家の当主に挨拶をいただきます」」
聞こえてきたアナウンス
え?挨拶‥‥。
っ!パーティー!忘れてた!
『夏海っ!パーティーに戻ろう!』
「そうね!急ぎましょう!」