第9章 イケメン保護法つくりません?
「…お前らここで飯食って待ってろ…」
「あいり、夏海ちゃん一端外に出ようか?」
仁と優に連れられやってきたのは海から程近いラブホテル…
「一室取れ」
「はいはい、仁様の仰せのままに」
部屋に着くまで誰も言葉を発しない
重苦しい空気が漂う
着いた部屋はホテルで一番大きい部屋だった
「入れ…」
仁の部屋よりも少し小さめなベットがありその他よく分からないものが置いてあった
「…うわっ…」
『?』
頬が引きつっている夏海
「あいり言いたいことあるんだろ?」
『……』
「言えよ…」
『……』
「黙りこみか…?」
『……』
「あいり…」
『ッ………しい…おかしい!どうして怒るわけ?私たちが悪いの?どっか行くときは声かけろって言われてもあの女の集団に入って行けないよ?心配してたなら迎え来てくれてもいいじゃん!放っておいたくせに…どうして私たちが一方的に怒られなくちゃいけないの!?女の子たちと楽しそうに遊んでたのはそっちでしょ?』
「遊んでねぇよ」
『腕っ!腕絡まれても離さなかったじゃない!』
「振りほどいただろ?」
『……』
「‥見てなかったのか?」
『見てないよ!女に絡み付かれてる仁の光景なんて見たくないに決まってるでしょ?』
もう本当に逆ギレだ
「飯島…悪かった…こいつ帰らせねぇから、外で優と待っててくれ」