第9章 イケメン保護法つくりません?
ついでに注文したかき氷を食べているときだった
『レモン食べる?夏海のイチゴもちょうだい』
「うん、もらう」
ガラッ!
「いた!あいりさん!夏海さん!」
誰かが店内に勢いよく入ってきた
後ろを振り向くと赤髪の男の子だった
どこかで見覚えが…あ!海斗の下に付いてる翔くん?
電話をし始めた翔くん
『どうしたのかな?』
「何かあったんじゃない?」
「…仁さんたち今来ますから」
『はい?』
「…え?」
ふたりして固まった
『夏海…何かしたの?』
「私!?あいりが何かしたんじゃないの?」
焦る私たち…聞こえてくる大勢の足音…
逃げたい…
入ってきた“X“の幹部たち…
そして店の周りを囲む“X“の戦員たち…
「あいり!!」
『…はい』
「てめぇ…勝手にいなくなるな!仁が暴れたんだぞ、抑えるこっちの身にもなれよ」
海斗に怒鳴られる…
「子猫ちゃん2匹で何してたの?」
「海には盛った男たちが多いの分かってる?」
「電話を勝手に切ってしまうとはどう言うことでしょうか?」
「仁…怒った…召集…みんな…大変」
「……」
斗真、和馬、優、陽希、そして仁の無言の圧力
でもっ!でも、どうして私たちが文句言われないといけないの?
みんな囲まれてて動けなかったじゃん
だからふたりで遊んでただけなのに‥
原因私たちじゃないじゃん!
なんで一方的に責められなくちゃいけないの?
『ごめん…探してくれてありがとう、迷惑かけてごめんなさい』
幹部に召集されたみんな(戦員)に向かって頭を下げる
『仁…私、帰る…夏海は?』
「あいりが帰るなら私も帰るよ…」