第9章 イケメン保護法つくりません?
お昼時になり一旦海から上がることにした
『海の家って結構いっぱいあるんだね?』
「でもどこも混んでるわね」
『端の方のお店なら空いてるんじゃない?』
「えっ、歩くの?」
『行ってみようよ!』
「暑~い!」
と言いつつ一緒に行ってくれる夏海
相変わらず囲まれていて“X“のみんなを誘うのを断念…
さっきまで遊んでた場所よりかなり奥の方まで来てしまった
「確かに空いてる!」
中を覗くとお客さんが1組しかいなかった
お店の女の従業員さんと目が合った
「いらっしゃい、好きなところに座って」
カウンター席にふたりで並んで座る
中の厨房がよく見える
『何にしよう…』
「私は、カレーかな」
『なら私は、焼きそばにする!』
「カレーと焼きそばね、少し待っててね」
ジュージューという音とソースの良い香り…
食欲を誘う…
「お待ちどうさま!」
『「美味しそう!!いただきます!」』
海の家で食べるせいか自分で作るよりも格段に美味しい
「少しちょうだい」
『私も!交換しよ!』