第2章 剛くんの宝物。
でも、いくら待てども
令子が戻ってこない。
さすがに心配になり、
剛も売店の方へと足を運んだ。
すると、令子の声が聞こえてくる。
そこには、令子と
令子にちょっかいをだしている
若い男二人組がいた。
「や、やめてください!」
「いいじゃん、どうせたいした奴じゃ
ないんだろ?俺らと遊ばね?」
「嫌です!もうほんと、やめてっ!」
今にも、肩を抱かれそうになっている
令子の元に行き、後ろから令子を抱き寄せた。
驚いてこちらを見る令子の目が、
どことなく涙ぐんでいるのに気づき、
剛の糸が切れた。
「お前ら、誰の女に手出してんだ?」
殺気立った顔の剛を見て、二人組がたじろぐ。
「な、なんだよ、お前っ、、」
「何、殺されたいの?」ニコリと笑うがその顔は、
まったく笑っているようにも、見えない。
その様子がタダ事じゃないことは、
その二人組にもわかったようで、
そそくさと消えていった。