第2章 剛くんの宝物。
流れるプールで、
浮き輪につかまりながら、
気持ちよさそうに、
身を任せている彼女の横で
剛も一緒に歩きながら進む。
「ねぇ、剛」
「ん?」令子の方を見ると、
「なんかこういうデートも、いいね」
そう嬉しそうに微笑む彼女を見ると、
過去のことを今は忘れて、
楽しんでくれているんだろうなと感じる。
「そうだな。
に、してもこの人の多さにはめげるけど、、」
令子はアハハと笑い声をあげた。
休憩のため、プールから上がると令子は、
「剛、お腹すかない?」と聞く。
「あ、確かに。
昼飯食ってねぇもんな」
「わたし買ってくるから、
ちょっと待っててー」
そう言うと、令子は売店に小走りで
買いに向かった。