第1章 はじまりの日
「まぁ、なんだ。
なんともまぁくだらん夫婦喧嘩だな」
一通り話を聞いて、剛はあきれたように
くだした結論。
「だよな。」ハハッと進之介も、
苦笑いしかできなかった。
「とりあえず、あやまるしかないんじゃね?
ねぇちゃんから折れるとは、思えねぇし。」
それはわかっちゃいるんだよ、でもよぉ
と進之介はうなだれる。
「でも、何?」剛がたずねると
進之介は、ボソボソ話し始めた。
「あやまったところで、俺なんで
霧子があそこまで怒ってんのか、
イマイチ理解できてないんだよ。
そりゃ、弁当が無駄て言葉は
ひどいのかもしんねぇけどさ、
食べれず捨てちまうのが、
勿体無いって意味なのによ。
そんな状況であやまっても、
なーんか、意味ないような気がして、、」
「んー、まぁ進兄さんの意見も
わかるけど、このままじゃ、
ずっとねぇちゃんとギスギスしたまんまだぜ?
一つ屋根の下。それ耐えれる?」
確かに剛の話も一理ある。
結論がでないでいると、
「あ!」
いきなり剛が声を上げた。
「わりぃ、俺このあと、
ハーレー博士の研究に付き合う予定なんだわ!
ま、とりあえずさ!さっさと
あやまんのが利口だって!
それじゃ!」そう慌てながら言い残し、
剛が消えたあとも、進之介はしばらく
その場で考えていた。