第1章 はじまりの日
まいったなぁ
そう思いながら休憩時間に
缶コーヒーを開ける。
一度怒らすと霧子はなかなか
許しちゃくれない。
はぁぁぁ
深いため息をもらす。
「どったの?進兄さん」
いつの間にやら、隣に霧子の弟、剛(ごう)がいた。
「いや、ちょっとな、、」
バツの悪そうに頭をかく進之介を見て、
「あー、どうせ、ねぇちゃんとケンカでも
したんだろ?」ニヤリと笑う剛。
「あ、あぁ。」
浮かない顔のまま答える。
「やっぱりなー。
まぁ、ねぇちゃん頑固だかんなー
なかなか許してくんねぇよ?」
「やっぱ、そうだよなぁ、、」
「んで、原因はなんなのさ?」
「弁当」
「はい?弁当?」
意味がわからんといった様子の剛に、
詳しく説明した。