第14章 パパと呼ばないで!?(2)
潤「翔兄さん…電話出来なかったんだろ?」
翔「ああ…さくらちゃんに電話番号を聞いたんだけど、電話はないし携帯電話もないって…」
和「そんな余裕はない…って事ですか…」
じゃあ、やっぱ母親はさくらちゃんの事を…
潤「さくらちゃんの母親の依頼の人探しって男性?」
智「…うん…名前しか聞いてないけど…」
潤「じゃあ、その男性ってもしかして父親かもしれないね」
和「そうなると、余計妙ですね」
雅「何が?」
和「その男性探しの依頼に来たって事は、さくらちゃんを父親に託したかったと考えられます。なのに何故、3日以内なんて無理難題を押し付けてきたんでしょうか…」
翔「…だな。どう考えても断られる事は解ってるのにな…」
俺達は今後の事も含め、わからない事ばかりで悩んでいた…そんな時
雅「明日さくらちゃんの家に行こう!」
(例の如く)突然雅紀が切り出した
雅「やっぱどう考えても母親と離ればなれなんてダメだよ!さくらちゃんだって、母ちゃんと一緒にいたいに決まってるよ!」
和「…そうですね、会った事もない父親より、ずっと一緒にいた母親の方が子供にとっても安心するでしょうし」
智「…そうだな」
俺達は明日、あの依頼者にもう一度会う事を決めた