第117章 retaliation(2)
雅「凄い翔ちゃん!翔ちゃんって超能力者!?」
和「馬鹿はほっといて、何で解ったんですか?翔兄さん」
雅「こんな時まで和ちゃん酷っ!(涙)」
翔「アイツがここを立ち去る時に、『せいぜい後悔してろ、便利屋を始める前に戻りたいってな』って言ったんだ。それがちょっと気になったから、もしかしてって思ったんだよ」
潤「便利屋を始める前に…って…もしかして開業した日?」
翔「そう…『0915』って入力した…」
でもアイツ…そこまで調べてたのか…
和「翔兄さん、この足枷の裏に何か書いてますよ」
翔「『4つの封筒を探して暗号が示す場所に行け。鍵はそこにある』」
潤「封筒を探せ!?何だよそれは!」
コイツ…トコトン俺とゲームをしたいんだな…ふざけやがって…
和「何処にあるんですか?その封筒は」
翔「…『つくとおしゃべり、消えると黙るもの』」
潤「…は?」
翔「いや…そう書いてるんだよ…」
和「それって、そこを見ろって事ですか?」
何だよこれ!なぞなぞかよ!
人の命がかかってるってのに!
俺が憤りを感じていたら
雅「…それってテレビ?」
翔「え?」
テレビ?
潤「あー、なるほど!テレビって電源を入れたら映像が流れて賑やかだけど、切ると静かになるよね」
和「そこにテレビがありますね」
雅紀はテレビに駆け寄り、裏を覗き込んだ
雅「あ!何か貼ってる!」
雅紀はそこから紙を剥いで持ってきた
翔「雅紀…ありがとう」
雅「へへ…役に立てて良かった」
俺がお礼を言うと、雅紀は少し照れたような顔をしていた