第117章 retaliation(2)
雅「誰がこんなの着けたんだよ!」
そう言って雅紀は足枷に手をかけようとしていた
翔「待ってくれ!それに触るな!」
雅「えっ!?」
和「どうしたんですか?翔兄さん…」
俺はあの男の事、そしてこの足枷がつけられた事を全て話した
雅「爆弾って…そんな酷い!」
潤「これ間違いなく爆弾なの?」
翔「解らない…あの男の狂言かもしれないし…でも確証がないんだ…だから…」
皆が来てくれた事は嬉しかったけど、俺の事で皆を巻き込みたくない…
そう思った俺は皆にこの船から降りるように言おうとしたら
雅・和・潤「降りろは無し!」
翔「へ?」
…声を揃えて先手をうたれた…
和「どうせ私達を巻き込みたくないとか言って、この船から降りろって言おうとしたんでしょ」
雅「いつも智兄が言ってるでしょ?1人で抱え込まなくて良いって…翔ちゃんの悪い癖だよ?」
潤「ここから出るときは皆一緒だよ。翔兄さん」
翔「皆…」
…皆と兄弟になれて本当に幸せだよ…俺は…
和「でも急がないと、もう40分切ってますよ」
潤「かといって適当に数字を押して間違ってたら…」
雅「何かヒントはないの?」
翔「ヒントなんてそんなの…」
…待てよ…そういえばあの時…
渡『せいぜい後悔してろ、便利屋を始める前に戻りたいってな』
便利屋を始める前に…もしかして…
雅「翔ちゃん?」
俺はダメ元である数字を入力した…すると
<カチャ>
翔「あ、開いた!」
潤「え!?」
足枷が外れた