第115章 この気持ちを伝えたい
雅「ジイチャンに反対されて駆け落ちして…確かに苦労をしたけど毎日は楽しかった…母ちゃんは父ちゃんと一緒にいて幸せだったんだ…それに前に母ちゃん言ってたんだ『雅紀のお爺さんはちょっと怖いけど、本当は優しい人なのよ。いつか会ったら私は幸せだったって言ってね』って…」
会長「・・・」
雅「駆け落ちしたのは俺がお腹にいたから…だから嫌うのは俺だけにして!父ちゃんと母ちゃんは…!」
会長「…もう良い…」
雅「ジイチャン!」
ジイチャンはそれ以上何も言わずに立ち去ってしまった…
…ごめん…母ちゃん…
俺ジイチャンに上手く伝えられなかった…
祖母「雅紀…大丈夫よ。お爺さんには伝わってるから…」
雅「…でも…」
祖母「それに雅紀勘違いしてる…お爺さんは別にあなたの事嫌ってないわよ」
雅「え?」
ジイチャンが俺の事嫌ってない?
翔「…やっぱりそういう事か…」
…へ?何がそういう事?
雅「え?ど、どういう事?」
翔「つまり、お前は勝手に自分は会長に嫌われてるって思い込んでたんだよ」
雅「え!?で、でも俺一度も会った事…」
翔「じゃあ確認だが、お前会長から直接会いたくないとか、本邸に近寄るなって言われた事あるか?あるいは広野さんから会長からの言付けだとかで」
え?そういえば…
雅「…ない…」
智「え!?お前言われた事ないのか!?」
和「…てっきりお爺さんから言われたのかと思ってました…」
雅「じゃあ俺ジイチャンに嫌われてる訳じゃなかったの?」
…本当の本当に…?