第114章 思わぬ出会い(10)
翌日、俺達全員櫻井の自宅に招待されていた
あの後父さんから
父『雅紀くんや他の兄弟にも話した方が良いだろう…明日にでも家に来なさい。舞や修も会いたがってる』
と言われたから
潤「翔兄さん…本当に俺達も行って良いの?」
翔「父さんが良いって言ったしな…あ、ここみたい」
父さんから聞いた住所を元に自宅に辿り着いた
…やっぱり凄い家だな…
櫻井の自宅に着いて呼び出しを押して中に入ると
母「いらっしゃい」
翔「あ、お邪魔します…」
母「何言ってるの。あなたの家でもあるんだから、そんなに畏まらなくても良いのよ」
智「すみません、俺達兄弟も押し掛けて」
母「大丈夫、主人から聞いてるから。どうぞ、舞と修も待ってるわ」
舞…って初めて洋子さんがうちの店に来た時に一緒にいた子だよな…
洋子さんと家の中に入ると
修「兄さんいらっしゃい!」
舞「きゃっ!テンぺスタのご兄弟勢揃い!カッコいい!」
…何か異様にテンション高いな…
母「何ですかあなた達…舞、はしたないわよ。修も騒ぎすぎよ」
舞・修「…ごめんなさい…」
和「大丈夫ですよ、そんなに気にしなくて」
潤「元気があって良いよね」
舞「本当!?」
母「舞!」
…本当に元気だな…
すると舞は俺と目が合って
舞「え…っと…お、お兄さん?」
緊張してるのかソワソワしながら顔を赤くして声をかけてきた
翔「…何?舞」
俺が答えると途端に笑顔になって嬉しそうにしてた
母「主人の所に案内するわね」
舞「私も行く!お兄ちゃんこっち!」
そう言って舞は俺の腕を組むようにして引っ張って行った
…妹って可愛いな…