第102章 僕は君を想う(2)
潤「…翔兄さん…何で和は怪我したんだ?何で圭人は謝罪して…」
翔「圭人が和也に会いに劇場に行ったらしいんだ…でもその時、和也は楽屋にいなかったから廊下で待ってたら、和也が舞台裏に行くのが見えて追いかけたらしい」
…圭人…何で和に会いに行ったんだ…
翔「で、舞台裏に行ったらそこにいたスタッフとぶつかって、バランスを崩して立て掛けてあった木材に当たってそれが倒れてきたらしい…そこに和也が現れて、圭人を庇って下敷きになったそうだ」
圭人を庇って…和らしいけど…
潤「やっぱり納得いかない…舞台裏は部外者立ち入り禁止なのに無断で入り込んで…和を追いかけなければこんな事には…」
翔「潤…お前どうしたんだ?いくら和也が巻き込まれたからって、圭人に対してそんな事…お前らしくないぞ?」
わかってる…わかってるけど…
和「…潤くん…」
潤「和!?」
和が突然話しかけてきたから、俺は和の側に寄った
和「ごめんね潤くん…心配かけて…」
潤「…大丈夫…何時も俺の方が心配かけてるから…たまにはゆっくりしたら良いさ」
和「病院でなんてゆっくり出来ないよ…でもありがとう…」
やっぱり敵わないな…和には…
圭人に対して感じてたあの苛立ちが、たち消えたよ…
翔「…和也…暫く休んでた方が良いよ」
和「はい…」
そう言って和は眠りについた
翔「俺、入院手続きしてくるよ」
雅「あ、じゃあ俺帰って必要な物揃えてくる」
翔兄さんと雅紀兄さんが揃って病室を出ていったその後
圭「潤…ちょっと良いか?」
圭人から話しかけられた