第102章 僕は君を想う(2)
和が寝ているから、俺達も病室を出て談話室に来ていた
潤「…話って?」
圭「なぁ…和也くんって恋人いるのか?」
潤「ああ、いるよ」
…俺だけどな
圭「そっか…そうだよな。あんなに優しくて可愛いもんな…」
圭人は俺の言葉に少なからずショックを受けてるようだった
…仕方ないよな…俺だって和の事譲るつもりはないからな…
潤「話ってそれだけ…」
圭「よし!決めた!!」
潤「?決めたって何を?」
圭「和也くんにアタックする!」
・・・は?
潤「お、おい圭人!お前俺の言った事聞いてなかったのか?和には恋人が…」
圭「もちろん聞いた。でも、俺だって和也くんが好きなんだ。簡単には諦められないよ」
いや、気持ちはわかるけど…
潤「あのな圭人…実は…」
圭「もちろん協力してくれるよな?潤」
潤「む、無理に決まってるだろ!」
圭「何でだよ。俺達友達だろ?昔はよく協力してくれたじゃないか」
昔は同級生とか他校の女子ばかりだったからだよ!!
圭「…そういえば思い出した。俺が良いなって思った女子、皆お前の方が良いって言われたんだ」
潤「いや…それ今関係ないし…ってか、俺知らないし…」
圭「あ、わかった!お前大事な兄貴、俺に取られたくないんだろ!翔さんの時もそうだった…」
翔「…?俺が何だって?」
圭「あ、翔さ…むぐっ…」
潤「な、何でもないよ!」
突然現れた翔兄さんに昔の事を聞かれたくなかった俺は圭人の口を塞いだ
圭「ぷはっ!とにかく俺は諦めないから。じゃあな!」
潤「あ、おい圭人!」
そう言って圭人はそのまま帰っていった…
思い切り勘違いしたまま…