第10章 嫉妬
階段をかけあがり事務所のドアノブに手をかけた時、部屋の中から微かに声が聞こえてきた
翔ちゃんの喘ぎ声が…
雅「翔ちゃん!!」
岡「!?」
翔「…雅…紀…」
部屋に飛び込むと目の前に映ったのは、ソファーの上で両腕を縛られ、両足を抱えあげられて今にも挿入されそうになっている翔ちゃんの姿だった…
雅「…翔ちゃんを離せー!!」
俺は二人に駆け寄り岡田くんの顔面を思い切り殴った
岡「…ぐっ」
雅「翔ちゃん大丈夫!?」
翔「雅…紀…雅紀…」
潤「翔兄さん!!」
潤に続いて智兄と和也も駆けつけて来て、翔ちゃんの姿を見て言葉を失った…
翔ちゃんは腕を自由にして身体を抱き起こすと、俺にしがみついて震えていた…
雅「…あんた、いったい何してんだよ!!」
潤「仮にも警察官がこんな事して許されると思ってるのか!?これは完全な犯罪じゃないか!!」
智「・・・」
岡「…俺だって翔の事が好きなんだ!好きなヤツと1つになりたいと思うのは当然だろ!」
潤「…この…!」
智「待った!」
潤「智兄さん?何で止めるの!?」
智「…悪い…ここからは俺に任せてくれないか?」
いつもふにゃふにゃって和ませる智兄のあんな真剣な顔初めて見た…
潤「…でも」
翔「…潤…いいから…」
雅「翔ちゃん…」
俺達は智兄に任せて部屋を後にした…