第10章 嫉妬
~雅紀side~
ようやく依頼が終了し智兄と帰宅中、買い物袋を提げた潤と出くわした
智「お、潤買い出しか?」
潤「智兄さん、雅紀兄さんも。どうしたの?依頼?」
雅「そー疲れたー…」
潤「どんな依頼だったの?」
雅「最初は俺が『引っ越しの荷造りするからその間犬の散歩して』って依頼だったんだけど『片付けが終わらないから手伝って』って言われたんだ。んで智兄に応援頼んだの」
智「でもさー、普通引っ越し作業なんか犬の散歩中にできる事じゃないだろ!」
潤「え?ある程度やってたとかじゃないの?」
智・雅「全くやってない!!」
潤「あはは!それはご苦労様でした。じゃあ戻ったら何か作るよ。お腹空いたでしょ」
智「サンキュー」
俺達は疲れはてた身体を引きずりながら喫茶店に戻った
<カランカラン>
和「いらっ…あ、潤くんお帰りなさい」
潤「ただいま。何かあった?」
和「あ、それが…え、雅紀兄さん…と智兄さん?何で二人が!?」
雅「へ?ああ、仕事に行ってたんだけど…?」
和「仕事って…だって智兄さんは上に行ったんじゃ…」
智「雅紀から応援があったから手伝いに行ってたんだよ」
和「…じゃあ今上にいるのは翔兄さんだけ…?」
何だ?和也の顔色がだんだん青くなってきた…?
潤「和?どうしたんだ?」
和「…今岡田くんが来てて、上に上がって行ったんですけど、何か様子が気になって…」
潤「え!岡田さん!?」
俺は岡田くんの名前が出た途端、上の階段をかけ上がっていた