第97章 明けない闇、新たな光(3)
翔「記憶喪失…?俺が?」
潤から今までの経緯を説明された翔ちゃんは凄く驚いていた
翔ちゃんは潤の時と同じで、記憶がない期間の事を全て忘れていたから
智「事情はどうであれ、結果オーライなのか?」
和「でも元々はアイツが作った事ですからね」
翔「アイツ…って…もしかして…」
和の言葉が聞こえたのか翔ちゃんは身体を強張らせていた
それに気が付いた俺は、翔ちゃんの身体を抱き締めた
雅「…大丈夫だよ翔ちゃん…俺達がついてるから」
翔「雅紀…」
そう言うと翔ちゃんの身体は震えも止まり落ち着いてきたようだった
和「あ…すみません翔兄さん…軽率な事言って」
翔「大丈夫だよ…皆もごめん…心配かけて」
潤「俺達は大丈夫。でもその言葉、雅紀兄さんに言ってあげて」
翔「え?」
え?何で俺?
潤「雅紀兄さん、翔兄さんが記憶喪失の間俺以外にはあまり打ち解けてなかったから、寂しかったんじゃないかな?」
雅「じ、潤!!」
うわーーーっ!潤の奴何言い出すんだよ!!
潤「でも昨日の夜は翔兄さん、雅紀兄さんと一緒に寝てたけどね」
翔「え?ま、雅紀と一緒に…?」
あ…翔ちゃん顔が真っ赤になってる…
…俺も人の事言えないけどね…
智「おいこら、何時も言ってるだろ。ところ構わずイチャイチャするなって。どっか見えない所でやってくれ」
って言いながら智兄は笑ってた
雅「ハーイ!翔ちゃん行こ!」
翔「え?え?」
俺はお言葉に甘えて翔ちゃんを連れて自分の部屋に行った