第92章 年の瀬の贈り物
潤「それって雅紀兄さんの誕生日だよね」
智「なるほど…可能性はあるな」
雅「でもこの箱、俺が生まれる前から持ってる物だって言ってたような…」
和「確かですか?」
雅「うん。それは覚えてる」
って事は違うのか?
翔「大丈夫、間違いないよ」
…?何で翔くんそんなに自信あるんだ?
雅紀はその言葉に言われた数字に合わせた
すると
<カチャ>
雅「あ…開いた!」
智「え!?」
本当に箱が開いた!
潤「翔兄さん何で解ったの?」
翔「ヒントはその人形だよ」
人形?何でこれが?
すると和也もその人形を見て
和「…ああ、なるほど…『くるみ割り人形』ですか…」
くるみ割り人形?どっかで聞いたような…
翔「バレエの演目であるでしょ?『くるみ割り人形』って…あれクリスマスイブの夜が舞台なんだ」
なるほど…それで1224…
智「じゃあ雅紀の母ちゃんはそれに合わせて鍵をつけたのか?」
翔「かもしれないね」
そっか…きっといつか雅紀に開けてもらいたくて雅紀に因んだ番号を…
雅「…母ちゃん…」
智「どうした?」
雅紀はその箱の中身を見て涙を流していた
潤「大丈夫?雅紀兄さん…」
泣いている雅紀の手元の箱を見ると、中に入っていたのは一枚の写真と通帳と印鑑、そして手紙が入っていた