第92章 年の瀬の贈り物
雅「で、その日の夜になっても俺を預けにこないから、気になった大家さんが様子を見にきた時に、中から鍵が掛かってるのに俺の泣き声がするって言って、鍵を使って入ってきて救急車を呼んだんだけど、もう母ちゃんは亡くなっていたんだ」
潤「それから『大野』に…?」
雅「母ちゃんが『自分に何かあったらここに連絡して下さい』って大野の父ちゃんの連絡先を大家さんに渡してたんだって。それで大家さんが大野の父ちゃんに連絡してくれたんだ」
雅紀の話に翔くんも潤も何も言わなかった…と言うより、多分何も言えないんだろう…
何時も笑顔が絶えず明るい雅紀から、こんな暗い過去を聞かされるなんて思わなかったんだろうし…
翔「何でこの箱、ここに入れたままにしてたんだ?」
和「お父さんとお母さんは気にしなくて良いって言ってたんですが、雅紀兄さんお爺さんの目に触れたら気を悪くするからって言って直しこんだんです」
潤「…雅紀兄さんこれは?」
潤がダンボールの中から小さな箱を見つけた
智「え?そんなの入ってたのか?」
雅「うん。でもそれ母ちゃんのなんだけど鍵の番号が解んないんだ」
俺も見たことのない小さめの箱にはダイヤル式の鍵がついていた
和「四桁の番号を合わせるんですね」
雅「この箱と一緒にこの人形もついてたんだけど」
雅紀が袋の中から人形を出してきた
するとその人形を見た翔くんが突然
翔「…1224」
雅「え?」
四桁の番号を読み上げた