第92章 年の瀬の贈り物
あの後翔ちゃんは着替えに行き、智兄から(引きずられるように)押し入れまで連れてこられた
智「さっさと片付けろ!ある程度やってなかったらお前一人でやれよ!」
うわー…智兄怖っ!
また智兄から雷が落ちる前にやっておこうと押し入れに入った
雅「…と言っても、翔ちゃん達が来た時にある程度片付けたからあんまり入ってないんだよな…」
えー…っと、これは確か和がまだ必要だからって置いてるやつで…
…ん?あれ何だ?
奥に並べてあるダンボール横に倒れかかった箱が見えた
雅「あー…奥に置いてたのがこの間の地震で倒れちゃったのか…よいしょ…っと…」
結構重みがあった箱を引っ張り出して中を確認してみた
すると中から…
雅「…あーーーっ!!」
智「な、何だ!?」
翔「雅紀!?」
潤「どうしたの雅紀兄さん!」
和「何やらかしたんですか!?」
…和ちゃんさりげなく酷っ(涙)
雅「智兄、和これ!」
智「ん?あー…これこんな所に入ってたのか」
和「どうりで物置を探しても見つからないはずですね」
翔「え、何?何が入ってるの?」
翔ちゃんと潤が興味津々で覗いてきた
潤「…あれ?アルバム?あとは…子供服とか…」
翔「…このアルバムの写真…もしかして雅紀?」
雅「うん、そうだよ」
そう…この箱の中には俺のアルバムやらオモチャやらが入っていた
翔「…見た限り赤ん坊の時から2~3才くらいの写真ばかりだな」
雅「うん、これ俺がまだ『大野』になる前の物しか入ってないんだ」
翔「…え?」