第89章 望まぬ指令(4)
潤「翔兄さん!!」
翔「じ…じゅ…あんっ!」
海「余所見しないでこっちに集中しろよ」
そう言いながら海里は律動を再開させた
潤「止めろ!!」
俺は止めさせようと動いたその時、横にいた男2人に腕を掴まれ身動きが取れなかった
海「ふっ…たまには良いだろ?兄貴の濡れ場を目撃するのは」
翔「いやっ…やめ…ああっ…ああっ!」
潤「…悪趣味だな…あんた…最低だよ」
俺の言葉も完全に無視して海里は激しく動き出した
翔「ああっ!も…イキたくな…ああっ!ああーっ!」
翔兄さんは何度もイッたらしく、出すものもなくイッたようだった
海「…良かったぜ翔…また後でな。次は潤…お前だ」
海里は翔兄さんの中から出て、ズボンを正すと俺に近づいてきた
潤「…悪いけどお前の変態趣味に付き合うつもりはない」
<バキッ!>
潤「…つっ…」
男に腕を押さえつけられていたから抵抗が出来ず、顔面に一発くらってしまった
海「そんな口が利けるのも今のうちだ。この腕使えなくしてやるよ」
潤「!?」
腕!?
海「お前らのせいで俺は大野グループを継げなくなったんだ…腕の一本くらいは安いもんだよな」
そう言って海里は、男2人に指示を出して俺の身体を床にうつ伏せにして押さえつけ、右腕を固定させた
そして俺の右手を思い切り踏みつけてきた
潤「ぐっ!」
翔「潤!!」
海「この右腕、箸も掴めないくらい潰してやる」
海里は再度右手目掛けて踏みつけた
…ヤバい…骨いったかも…
翔「止めろ!潤は関係ない!俺が勝手に…!」
海「麗しい兄弟愛か?安心しろよ。翔は俺がまた可愛がってやるよ」
そう言って海里はまた足を振りかざした
その時
和「潤くん!!」
潤「…和…?」
和の声が聞こえた