第86章 望まぬ指令(1)
潤「あの…お食事ですか?」
「食事?冗談!こんな質素な店で食べれるかよ」
翔「…ならお引き取り下さい。これ以上は営業妨害です」
「何だと…?」
潤「ち、ちょっと…」
潤は俺を止めようとしてたけど、あまりにも失礼な態度にいい加減頭にきていた
翔「当店は喫茶店です。何もご注文がなければお帰り下さい」
「客に対してやけに強気だな」
翔「先程もお伝えしましたが当店は喫茶店です。ご注文を頂ければお客様としておもてなし致しますが…あんた客じゃねーだろ…」
すると男はニヤリと笑い
「綺麗な顔して言う事はキツいな…気に入った」
翔「うるせー!とっとと…」
「じゃあ用件だ!ここに大野翔と大野潤がいるハズだ!連れてこい!」
翔・潤「…は?」
俺と潤…?誰だこいつは…
「何だ?聞こえなかったのか?」
翔「…翔は俺で、潤はそっちだ…」
「へぇ…お前らか…」
翔「あんた…誰だ?何で俺達を…」
「俺は二宮海里だ」
二宮海里…?海里ってもしかして…
潤「翔兄さん…海里ってもう一人の…」
海「何だ…俺の事知ってたのか…まぁ一応お前らとも従兄弟になるがな」
…話には聞いてたけど、本当に性格が悪い奴だな…
翔「一体何の用だ?」
海「わざわざ顔を見に来てやったのに、その口振りはないだろ」
翔「なら用件は済んだな。これから営業が始まるんだ。とっとと帰れ」
海「本当にキツい奴だな…益々気に入ったぜ。まぁ、今日の所は帰るとするか」
コイツ…性格悪い上に気持ち悪い奴だな
その後、散々人の神経を逆撫でする事を言って海里は帰っていった…