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ひとつ屋根の下【気象系BL】

第85章 隠された真実


智兄さんから話を聞いた後、俺は夕飯の準備をしながらさっきの話を思い出していた

…どうしても気になって聞いた事だけど、良かったのかな…

和は聞かれたら答えて良いって言ったらしいけど…

正直そんな重い話になるとは思ってなかった…

興味本位で聞いていたから、俺は何となく罪悪感を感じていた

和「…くん…潤くん!」

潤「うわっ!」

突然後ろから声をかけられかなり驚いた…

和「あ、すみません。驚かせてしまって」

潤「か、和…帰ってたのか…」

劇場から稽古を終えた和が帰っていた

和「どうしたんですか?潤くんが上の空って珍しいですね」

潤「あ…そ、そうか?」

俺はさっき感じた罪悪感のせいで、ちょっと和と顔を会わせずらかった

そんな時…

和「…聞いたんでしょ?智兄さんから」

潤「え?な、何で?」

和「さっき智兄さんから聞きました。潤くんが私の事を聞いてきたから答えたと」

潤「あ…そうなんだ…ごめん…」

和「何で謝ってるんですか…別に私が話して良いと言ったんですから」

そう言って和は微笑んでいた

潤「…コーヒーでも入れようか」

俺はコーヒーの準備をしてキッチンのテーブルに座った

でも何を話して良いのか解らず、暫く沈黙が続いていた

そんな空気のなか

和「…驚きました?話を聞いて…」

和が話しかけてきた

潤「え?あ…うん…正直驚いた…俺ら普通の家庭に産まれた者からしたら、何か別世界のようで…」

和「そうですよね…」

和はフッと微笑んでいた…でもその顔は少し悲しそうに見えた

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