第85章 隠された真実
和「昔は妬んだりしましたね…どうしてこんな家に産まれたんだろう…普通の一般家庭の子供になりたかった…って」
潤「…ごめん…俺、お前がそんなに辛い想いをしていた事、全く解ってなかった…好奇心で根掘り葉掘り聞いて…」
和「大丈夫ですよ。潤くんが何も知らないのは当たり前なんですから…すみません気を使わせてしまって…」
何でそんなに俺の事気遣うんだよ…
辛いのは…お前の方だろ…
和「でも今では感謝してますよ」
潤「え?」
和「だってこの家に産まれたお陰で翔兄さんや…潤くんに出会えたから…」
潤「和…」
そう言って和は少し顔を赤くして照れていた
潤「和…俺の前では隠さなくて良いから…」
和「え?」
潤「今の和も勿論好きだけど、俺はありのままの和が良い…せめて俺だけには素のままの和でいて」
和「潤くん…」
俺は和の頬にそっと手を添えた
潤「その言葉使いもさ…初めて会った時から変わってないから、もう染み付いてしまってるだろうけど…たまには友達みたいに砕けた感じで話してよ」
和「…でも…」
潤「誰も責める人はいない…そんな奴がいたら今度は俺がお前を守るから」
すると和は涙を滲ませながら
和「…俺…相当口が悪いよ?潤くん嫌気がするかも…」
潤「そんなの雅紀兄さんによく言ってるの聞いてるから知ってる…俺はそんな和が好きだから」
和「うん…俺も…そんな優しい潤くんが好き」
潤「これからも宜しくな、和…」
そして俺達はその場で抱き合い、そしてお互いの顔を近付けて…
智「だから何処でもイチャイチャするなって言ってるだろ!!」
…たら、また智兄さんに邪魔された…(何処でも出てくるな…智兄さん…)