第84章 智の決意
和「翔兄さん!何で一言言っててくれなかったんですか!」
翔「だって松岡さん急いでて、その時誰もいなかったから言う暇がなかったんだよ!それに俺ちゃんとメモ書きしておいたぞ!俺の机にあるパソコンに貼ったし!」
潤「…あのさ翔兄さん…前にも俺言ったけど、翔兄さんの机付近にメモ書きなんかを置くと危険だって…あの机の上の物の多さ自覚してる?」
雅「あ、俺前に翔ちゃんの机に置いてた書類解んなくなって、半日がかりで探した記憶がある…」
翔「う…」
…翔くんが皆(特に雅紀)に言い負かされてるの珍しいな…
和「ほら翔兄さん!智兄さんにちゃんと謝って!」
智「…智くんごめん…智くんにはメールなりなんなり、伝えておくべきだった…」
智「…ううん、ありがとう翔くん。お陰で俺やっと気が付いたよ。自分の気持ち」
翔「え?」
和「智兄さん」
智「俺松兄とこ行ってくる!」
俺はそのまま家を駆け出して松兄のマンションに走った
暫く走り続けてマンションに着き、松兄の部屋の前で呼吸を整えインターフォンを押した
松『はい』
智「松兄!俺!」
松『え?その声は智か!?ちょっと待ってろ』
松兄は俺と解るとすぐに中に通してくれた
松「智!お前朝からどうしたんだよ」
智「この間の返事に来た!」
松「この間って…まさかプロポーズのか…?」
松兄はここじゃ何だからと、リビングに通された