第81章 潤の心
その後、ハルくんは落ち着いてから帰って行った
翔「…悪かったな潤…でしゃばったマネして…」
潤「そんな事ないよ。ありがとう翔兄さん…でも、大丈夫かな…ハルくん…」
翔「ん…けどお前がハルに好意がない限り、ここに来てもあいつが辛くなるだけだ…なら新しい出会いを探すしかないだろ」
潤「そうだね…」
出会えると良いな…ハルくんだけの人に…
翔「まぁ、お前が和也以外に目もくれないのは誰が見ても明らかだからな。昨日も行ってたみたいだし」
潤「…気づいてたの?あの最中…」
翔「お前部屋に戻って来なかったから…ん?あの最中って…?」
あっ!やばっ…
翔「…潤…まさか…」
潤「…その…和の部屋に行く途中、翔兄さんの部屋の前を通ったらドアがすいてて…声が聞こえて…」
すると翔兄さんは顔を真っ赤にして
翔「雅紀ーーー!!お前ドア閉めなかったのかーーー!?」
と叫びながら走って雅紀兄さんに殴りかかっていった…
…ごめん…雅紀兄さん…
それから数日、ハルくんは俺の所にこなかったけど突然
ハル「…こんにちは」
久しぶりに訪ねてきた
潤「ハルくん…」
俺はハルくんに対してどう接したら良いか迷っていた…
するとハルくんは
ハル「僕アメリカに行くことにしたんだ」
潤「え?」
アメリカ?
ハル「うん。実はこの間たまたまこっちに帰ってた葛城さんに会ったんだ。で、葛城さんから一緒にアメリカに行くか?って誘われたんだ」
翔「…え?葛城さんから…?」