第81章 潤の心
潤「何で葛城さんが?」
ハル「葛城さんからもこの間潤や翔に言われた事を言われたんだ…振り向いてもらえない相手に付きまとっても、自分が辛いだけだぞって…」
潤「…それでどうしてアメリカに?」
ハル「葛城さんから振り向いてもらえないなら、新しい相手を探すのも手だぞ、って言われて考えたんだ…今側に居たいのは誰なんだろうって…その時頭に浮かんだのは葛城さんだった…今僕の気持ちを一番解ってくれるのは葛城さんだって…」
翔「ハル…」
…そっか…見つけたんだハルくん…
ハルくんだけの人に…
ハル「今まで迷惑かけてごめんね潤。僕来週にはアメリカに行くんだ。だから今、仕事も辞めてきたんだ」
潤「ううん、迷惑なんて事ないよ。こっちに帰ったら葛城さんと食べに来てよ」
ハル「うん!僕もう行くね。潤、和也と仲良くね」
潤「もちろん。和にも伝えておくよ」
そしてハルくんは笑顔で帰って行った
翔「良かったな…ハル…」
潤「うん…」
幸せになってね。ハルくん
智「おーい翔くーん!」
翔「何?智くん」
智「いい加減雅紀許してやれば?鬱陶しくてかなわないよ…」
見ると雅紀兄さんはカウンター中で無言でずっとお皿を磨いていた
潤「あー…翔兄さん、まだ雅紀兄さんとケンカしてんの?」
翔「…って訳じゃないけど、部屋には入れてないし俺からも雅紀の部屋に行ってない」
それは雅紀兄さんにとって拷問なんだろうな…
潤「許してやったら?雅紀兄さんだってわざとじゃないんだし…」
翔「…まあな」
そう言って翔兄さんは雅紀兄さんの所に行った
ホントに素直じゃないんだから
智「ったく、頑固な弟を持つと大変だな」
…とか良いながら何か嬉しそうだね智兄さん