第80章 告げられた真実…そして…
あれから暫くして智くんが帰って来たので、雅紀の退院祝いをした
雅「はぁー…旨かったー!やっぱ潤の作った飯は格別だよー。ありがとうな」
潤「こっちこそ、あれだけ食べてもらえると作りがいがあるよ」
食事が終わり、後片付けも一通り終わった頃
雅「そういえば翔ちゃん、何か話があるって言ってなかった?」
翔「ああ…皆に聞いてもらいたい話があるんだ…」
雅紀から切り出されて、俺達はリビングに集まった
智「話って?」
翔「俺から話す前に潤…お前に聞きたい事があるんだ」
潤「…何?」
翔「あの日…病院のナースセンターでお前が見た、あるいは聞いたことを正直に話してほしい…」
和「潤くん…」
潤「…あの日…雅紀兄さんが泊まり込みたいと言っていたから、許可をもらいに行ったんだ…ちょうどその時、和が手続きをしてたから声を掛けようと思ったんだけど、看護師さんに『病室と室内に名前を出さないで下さい』って言ってたのを聞いて…妙だなって思って…」
雅「?だってあれはストーカーから解らないようにするって事でじゃないの?」
潤「それなら入り口だけで良いのに、室内もって言うのは変じゃない?」
雅「そっか…」
潤「気になったけど、とりあえず許可をもらって後で和に聞こうと思って、ナースセンターに行って松本翔の部屋に泊まりたいって言ったんだ…けど看護師さん達は解らなかったようで、部屋番号を告げたら『櫻井翔さんのお部屋ですね』って…」
…やっぱり…名前を知ったんだな…