第76章 忘れられぬ想い(6)
~雅紀side~
和が戻ってきて暫くして
<ガラー…>
和「え?潤くん、何処に行ってたんですか?」
潤も病室に戻ってきた
智「お前が出てすぐに潤も出たんだよ。今日の夜は雅紀を泊まり込みで病室に居させて欲しいって頼みにな」
和「…って何処に…?」
潤「…ナースセンターだよ」
和「え!?」
何故か突然和が顔色を変えた…そして潤は何か神妙な顔をしていた…
智「…?どうしたんだ?二人とも…」
潤「…大丈夫…この件が片付いたら翔兄さんに直接聞くよ…」
和「潤くん…」
何で翔ちゃんに…?
潤「雅紀兄さん、看護師さんにはお願いしたから、今日は翔兄さんの事お願いね」
雅「…うん…」
潤「智兄さん…和…帰ろうか。もう面会時間が終わるし…」
智「そうだな…じゃあ雅紀、後頼むな。また明日来るよ」
雅「うん…気を付けて…」
…一体何なんだろう…和と潤の様子が気になる…
それに、その事に翔ちゃんが関わってる?
でもきっとそれは、俺が軽々しく聞いちゃいけない問題なんだろう…
雅「翔ちゃん…」
俺は翔ちゃんの頭を撫で続けていた…すると
翔「…雅…紀…」
雅「翔ちゃん!」
翔ちゃんが目を覚ましていた
翔「…ここ…病院…?」
雅「うん…翔ちゃん酷い熱だったから…」
すると翔ちゃんは俺の顔を見て涙を流していた
雅「え!?し、翔ちゃんどうしたの!?何処か痛いの!?」
俺が慌てていると翔ちゃんは顔を振っていた