第74章 忘れられぬ想い(4)
翔「な…んで…これが…」
やっぱりあの時、あそこにいたんだ…
俺は突然ストーカーの存在が怖くなった
翔「どうしたら…」
その時俺は、ふと違和感に気づいた
翔「…何で俺の名前が知られてるんだ?」
…あの写真を撮影した後に調べたのか?でも、どうやって?
知ることが出来るとしたら、俺が喫茶店に出てる時だろうけど、あの日以降潤が俺の体調を気にして店には出てない…
翔「まさか…ストーカーはあの男娼館にいた誰か…?」
それなら葛城さんの事を想い、俺を知ってる事も納得いく…
でも確証がない…
翔「葛城さんに確認を…」
そう思ったその時
<~~~♪>
便利屋の電話が鳴った
翔「…はい、大野何でも屋です…」
葛『翔か?俺だ』
翔「葛城さん…」
ちょうど葛城さんから電話が入った
葛『翔…今から時間が取れるか?』
翔「あ、はい。大丈夫です」
葛『そうか…なら俺のマンションまで来てくれ』
翔「わかりました」
そう言って電話を切った
翔「この写真を葛城さんにも見てもらおう…」
俺はさっきの写真を封筒に入れてカバンを持った
その時、俺のスマホが目に入った
翔「…雅紀…」
…ごめんな…雅紀…あの時お前の忠告を聞いてたら…
翔「…今更後悔したって遅いよな…」
知ってもらいたい…雅紀に俺の気持ち…
俺はスマホをカバンにしまい、事務所を出た