第69章 番外編~シンデレラ(?)~
潤「…こんなドレス、家にあったっけ?」
和「ふむ…手を見たところ繕い物をした形跡はないですね」
翔「ちょっと待て!お前俺が裁縫が出来ない事解ってて繕い物させたのか!?それこそ無意味だろ!」
和「そういう設定なので」
そこ忠実になるなよ!ってか設定って何!?
智「おーい、お前ら。もうすぐ12時になるからそろそろ…」
翔「え!?うそ!もうそんな時間!?」
ヤバイ!早く帰んないと!
俺は猛ダッシュでホールを飛び出た
その時後ろから
雅「待ってください!お名前は…」
翔「悪いけど急いでんだ!目が覚めたら嫌でも会えるから!」
雅「一体何の事…」
だーーーっ!この忙しいのに雅紀の奴追っかけてきやがった!
翔「だから後で…うわっ!」
後ろを振り向きながら走っていたら、ドレスの裾を踏んでこけてしまった…
…物語と違って格好悪いー…
雅「大丈夫ですか!?」
翔「あーーーっ!もう!この靴走りにくい!」
俺はガラスの靴を放り投げて走って逃げた
今から馬車に乗って帰れば、魔法が解ける前に家に帰れる!
歩いて帰りたくなかった俺は、馬車に飛び乗り帰り着いた
翔「はあー…間に合った…うわっ!」
帰り着いた途端、魔法が解けて俺は元の姿に戻った
翔「あ…ネズミが逃げたけど…いっか」
ネズミなんか持って帰ったら、和也から何言われるかわかんないもんな
翔「でも、このカボチャは旨そうだな…潤に煮付けてもらおう」
俺はカボチャを持って家に入った