第69章 番外編~シンデレラ(?)~
とりあえず、舞踏会が行われているお城に到着した
翔「そうだ!このままここで寝てれば良いんだ!」
そう決め込んで寝ようとした時、馬車の入り口が突然開いた
「ようこそいらっしゃいました。ご案内致しますのでこちらへどうぞ」
…折角寝ようとしたのに…
物語通りにガラスの靴を履いてるから歩きにくくて仕方がないのに…
俺は案内され渋々城の中に入った
翔「恥ずかしいし動きにくいから、どこか隅っこでおとなしくしてよ…」
どこか隠れられる所を探していたら
「これはお美しいお方だ…私と踊っていただけますか?」
と、後ろから声をかけられた
…この声…やっぱり…
後ろを振り向くと、予想通り王子様の格好をした雅紀が立っていた
翔「…はあー…ここまで予想通りにいくか…」
雅「?どうかしましたか?」
翔「いや…別に何でも…悪いけど俺踊れないから…」
雅「大丈夫。私がエスコートしますので」
そう言って半ば強引に引っ張られた
翔「え!?ち、ちょっと!恥ずかしいから嫌だって!」
無理矢理ホールの真ん中に連れていかれてダンスを踊らされた
雅「そうそう、お上手ですよ」
…雅紀からお上手とか言われても嬉しくない…
一通り踊らされて疲れはててしまった…
翔「ちょ…悪いけど、疲れたから休ませて…」
雅「では、何か飲み物をお持ちします」
そう言って雅紀は俺から離れていった
翔「あーしんど…」
和「翔兄さん、こんな所で何してるんですか?繕い物は終わったんですか?」
翔「ゲッ!」
目の前に和也と潤が立っていた