第66章 プロポーズ大作戦!(1)
智「ジイチャンは大野グループを和也に継がせたいんだ」
翔「でも、長男は智くんでしょ?雅紀だっているのに…まぁ、雅紀では無理だって思ってるんだろうけど…」
雅「翔ちゃん!何気にひどっ!(涙)」
智「確かに長男は俺だけど、俺の母ちゃんはジイチャンから反対されてたから、ジイチャンからすれば俺は妾の子なんだよ」
翔「そんなの…」
翔くんからすれば、信じられない事のようだった
智「翔くんがそんな顔するなよ。正直俺は元々継ぐ気は全くないんだから」
翔「和也はどう思ってるの?」
雅「和もだよ。智兄がいるのに自分が後を継ぐのはおかしいってずっと言ってる…でもジイチャンはそんなのお構い無しだよ。何がなんでも和に継がせようとしてる」
翔「…大変なんだな…後継者問題って…」
…ちょっと話が暗くなってきたな…
智「よし!間をとって、雅紀でいくか?今なら翔くんもついてくるし」
翔「俺をオマケみたいに言わないでよ」
雅「あのねぇー…俺がジイチャンから嫌われてるの智兄知ってるでしょ!」
智「ごめんごめん、冗談だよ」
翔「でも冗談抜きで、智くんどうするの?お見合い…」
智「まぁ、何とかするよ。今までも何回もあったし」
すると翔くんは驚いた顔をして
翔「え?何回も見合いしたの?」
智「したした。でも全部断った。ジイチャンもホントに懲りないよな」
翔「…智くん…松岡さんには?」
智「へ?」
何でそこで松兄が出てくるんだ?
智「…別に今までも言ったことないし、今回は松兄とこのホテルだから、解るんじゃないか?」
翔「…うん…」
…どうしたんだ?翔くん…うかない顔して…