第65章 ~番外編~追憶
あれから数日、翔兄さんは俺に心配かけまいと何も言わずにいるけど、明らかに顔色も悪いし食欲も落ちてる…
潤「…明日は病院に連れていかないと」
今日も止めたのに、大丈夫だからって言ってアルバイトに行ってしまった…
潤「ホントに…俺には我慢するなって言うのに、自分は我慢ばっかり…」
<~~~♪>
ひとりそんな事を言っている所に家の電話が鳴った
潤「はい、松本です」
『こちらは《カフェ キモト》といいますが、松本翔くんのご自宅でよろしかったですか?』
潤「はい…そうですが…」
カフェ キモト?確か学校の近くにあったよな…
キモト『実は先程、翔くんが仕事中に倒れて病院に運ばれまして』
潤「え!?兄さんが!?何処の病院ですか!?」
キモト『近くの秋本総合病院です。今、うちのマスターもついてますので』
潤「わかりました!直ぐに伺います!」
兄さんが倒れたって…やっぱり体調が悪かったんだ…
何で俺は気づかなかったんだ…仕事中に倒れるなんて…
…え?
その時俺は、ふと違和感に気がついた
潤「…確か兄さん、バイト先は学校から離れてるって言ってなかったか?」
カフェ キモトなら学校から近いから、アルバイトが終わって帰るのに、そんなに時間はかからないはずだよな…?
潤「…とにかく、病院に急ごう」
それより先に、俺は翔兄さんの事が気がかりで急ぎ病院に行き、病室を聞いて駆け付けた