第7章 ライバル出現(1)
~潤side~
松岡さんが来てくれたのは嬉しいけど、翔兄さんには会わせたくなかったなぁ…
翔兄さんはきれいな顔立ちだから、昔からよくモテてた。それこそ男女問わず…
高校の時、俺の友達(♂)から本気で紹介して欲しいって言われた事もあった。もちろんその話は断った。男同士…というより俺が嫌だった。
俺は翔兄さんが好きだから…弟としてではなく一人の男として。
その気持ちに気付いた時は告白するか悩んだ…男同士…しかも弟からの告白なんて迷惑に決まっている。
だからこの気持ちは俺の胸に秘めたままにする事にした…
でも、最近兄さんには気になる相手がいるみたいだ…
そして今もまた…
翔「あの…初めまして、俺潤の兄で翔といいます。ホテル勤務中は弟が大変お世話になりました」
松「あー、君が潤のお兄さんか。初めまして、松岡です。いやー、潤のお兄さんがこんな美人だとは思わなかった」
翔「い、いえそんな」
ヤバい!松岡さんやっぱり翔兄さんに興味持っちゃったかも!!