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ひとつ屋根の下【気象系BL】

第62章 家族になろう(8)


智「翔くん、疲れただろ?とりあえず上って…」

と、言ってる所に奥からパタパタと走ってくる音が聞こえた

星「翔兄ちゃん!」

輝「翔兄ちゃーーーん!」

翔「星児、輝!」

輝「翔にぃ…」

〈バタン!〉

急ぐ余り、途中で輝は転んでしまった

輝「ふぇ…」

翔「輝!大丈夫か?」

俺は輝に駆け寄り、輝を起こした

すると

輝「翔兄ちゃん…翔兄ちゃーーーん!うわーーーん!!」

輝は泣きながら俺に抱きついてきた

翔「輝…」

輝「会いたかったよー!翔兄ちゃん!」

翔「ごめん…ごめんな…輝…星児も…寂しい想いさせたな…」

そう言いながら俺は、星児の頭を撫でた

星「う…翔兄ちゃん!」

星児も泣きながら俺に抱きついてきた…

きっと輝の為に気丈に振る舞っていたんだろうな…

翔「ごめんな…もう離れないから…」

二人は俺の腕の中で大声で泣いていた

その後、泣きつかれてしまったのか、二人とも眠ってしまった

和「二人ともよく眠ってますね」

翔「うん…」

とりあえず、二人を布団に寝かせて俺は暫く見つめていた

翔「輝…ちょっと痩せたのかな…」

和「…翔兄さんがいなくなって、夜怖い夢を見るようになったそうです…なかなか眠れなくて…そのせいか、ご飯もあまり食べなくて…」

翔「…そうだったのか…」

…こんな子供に俺は可哀想な想いをさせてしまったな…

和「あ、そうだ翔兄さん…これ」

翔「ん?」

和也から渡されたのは、俺のカバンだった

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