第57章 家族になろう(3)
潤「そっか…良かったね。優しい店長さんで」
翔「ああ。帰り際も『頑張れよ』って言ってくれて、星児にお菓子まで持たせてくれたんだ」
和「そこまでしてくれたんですか?」
翔「何か、店長さんの所にも星児くらいの歳の子供がいるから、他人事じゃないんだって」
本当良い人で良かった…今度買い物がてら、お礼に行かないとな…
智「…翔くん…」
翔「あ、智くんおかえり…どうしたの?」
智「うん…ちょっと…雅紀、悪いけど星児と遊んでてくれるか?」
雅「え?わかった」
和「…雅紀兄さん、私の部屋のゲーム使って下さい」
雅「サンキュウ。おーい星児!兄ちゃんとゲームしよう!」
星「えー…雅紀兄ちゃん弱いからなー…」
雅「あっ!コイツそんな事言うか!今日は負けないからな!!」
そんな事を言いながら二人で和也の部屋に行った
…雅紀…そんなにゲームに弱いのか…?
潤「一体どうしたの?智兄さん」
智「ちょっと待って。おーい」
岡「よう」
翔「岡田さん。どうしたんですか?」
岡田さんが来たと言う事は、星児と輝の件だろうけど…何だろう…岡田さんの表情が何時もと違う…
和「…岡田くん…今朝の智兄さんが連絡した件ですよね?何かあったんですか?」
岡「…実はあの子供の父親から、子供が失踪したと届け出があったんだ…5日前に…」
翔「失踪届け!?」
5日前って…二人が家出してすぐか!?
智「届け出があった以上、父親には連絡しなければならないって…」
そんな…